ppBlog — the powerful personal-publishing tool

DVD「リリイ・シュシュのすべて」

で、先週の土曜日にレンタルした二本目(今日中に返さないと、、、)

岩井俊二監督作品 「リリイ・シュシュのすべて」

実はほとんど何の予備知識も無く、ただ一緒に借りた「花とアリス」と同じ監督だし、同じく蒼井優も出ているのでなんとなく借りてしまった。

一応DVDパッケージの「あらすじ」なんかもざっと読んでみたけれど「なんだ?リリ・シュシュというアーティストのファンを中心に描いた癒し系の映画か?」それくらいの認識だった。(しかもそのリリイ・シュシュを蒼井優が演じているものばかりと勝手に思い込んでいた。実は全然違った。)

で、とりあえずストーリーはこの辺りから(ストーリーと呼べるものがあるならばですが、、、)
甘口映画批評 :リリイ・シュシュのすべてLink

観ていて、その昔「FBI心理分析官―異常殺人者たちの素顔に迫る衝撃の手記」を読んだ時のことを思い出した。確か前文にニーチェの言葉が引用されていた。ちょっと正確に思い出せなかったんでネットで調べてみた。

少年犯罪特集Link
『怪物と戦う者は、自分も怪物にならないよう注意せよ。長く深い深淵を覗き込むとき、深淵もまたお前を覗き込む。』(「善悪の彼岸」ニーチェ「箴言と間奏146」)

ずっとこの言葉を思い出そうとしていた。

そこに流れている映像は岩井俊二らしく、やはりとても美しく、例えば電車の窓から見える工場の円筒から沸きあがる煙、そしてその背後の青い空、それってただの公害なんだけれど、そんな景色すら美しい。ただしそこに描かれていることは残酷なまでの『闇』である。十四歳の心の闇。

例えば先日観た映画「害虫」という映画ではその救いの無い終わり方に「怖い」とすら感じたが、そこに闇があるとしたら、か弱い大人たちの滑稽なまでの闇、その中で育っていかなければならない哀れな子供たち。確かに救いの無い終わり方だったけれど「でも悪いのは大人たちなんだよ」という“言い訳”の余地はまだあった。

でもこの映画「リリイ・シュシュのすべて」ではそれすらない。そこに大人たちはほとんど描かれず、子供たちの子供たちによる心の闇。「なにか悩み事でもあるの?」と問いかける大人(学校の先生)の言葉がその「無力さ」を物語っていた。

全編を通して吐き気をもよおすくらい「気持ち悪い」

「この映画を観てよかったか?」と尋ねられれば正直「わからない」と答えるが、「観なくてもよかった、かもしれない」

「人に勧めるか?」と問われれば「絶対勧めない」

もしこの映画を「観よう」としている方がいるのならば「独り」で観ることをおススメする。そして「闇」を覗きこんでもその「闇」に飲み込まれず、また「陽の日向」に戻ってこれる自信のある方だけにしておくべきであろう。
間違ってもうつ病の方とか、精神不安定な方は辞めておいた方が良いと思う。

(あ〜それと間違っても金曜の夜とかで、夫婦そろってマックのハンバーガーをかじりながら観るのは辞めましょう〜<自分)

で、せっかくだから蒼井優にちょっと触れておくと、
たまたまというか、偶然というか、それほど意識もせず、これで蒼井優の出演している映画を4本観てしまった。
見た順番「男たちの大和」⇒「害虫」⇒「花とアリス」⇒「リリイ・シュシュのすべて」
製作公開された順番は「リリイ・シュシュのすべて」⇒「害虫」⇒「花とアリス」⇒「男たちの大和」

果たしてこの「リリイ・シュシュのすべて」をもし最初に見ていた場合、その彼女の「原石」にはたして気づくことが出来ただろうか?

ナツイチ - 集英社文庫Link

RelatedLink リリイ・シュシュのすべて 特別版Link



— posted by SINSEI at 01:17 am   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

この記事に対するコメント・トラックバック [2件]

Up1. 兄 — 2006/07/29@15:56:34

>夫婦そろってマックのハンバーガーをかじりながら観るのは辞めましょう〜

で、その結果は?(笑)
確かに家族で観る映画ではないわな。

Owner Comment SINSEI Website  2006/07/30@00:12:05

>で、その結果は?(笑)
まずマックのハンバーガーがまずくなります(笑)って、冗談ですけれど、
.
ただ、それでなくても「初恋」⇒「害虫」⇒「花とアリス」と続いて、妻から「ん?うちのダンナもしかしてロリコンか?(;一_一)」なんて疑惑をかけられているのに、
「初恋」⇒「害虫」⇒「リリイ・シュシュのすべて」ときて「犯罪系?かぁ?」なんて思われてます。(妻いわく「美少女犯罪系」ということらしいです。)
.
今日DVDを返しに行く時もなんだか心配そうな顔で「次また何か借りてくるの?」と不安げにたずねられました。r(^^;)

この記事に対する TrackBack URL:

設定によりTB元のページに、こちらの記事への言及(この記事へのリンク)がなければ、TB受付不可となりますのであらかじめご了承下さい。

コメントをどうぞ。 名前(ペンネーム)と画像認証のひらがな4文字は必須で、ウェブサイトURLはオプションです。

ウェブサイト (U):

タグは使えません。http://・・・ は自動的にリンク表示となります

:) :D 8-) ;-) :P :E :o :( (TT) ):T (--) (++!) ?;w) (-o-) (**!) ;v) f(--; :B l_P~ (QQ)

     

[X] [Top ↑]

prev
2006.7
next
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
 
Created in 0.0183 sec.


T: Y: ALL: Online:
ThemeChanger