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バンク五輪 フィギュアスケート 総括

すいません、中野さん辞退引退報道でちょっと気が動転しております。。。。


仰々しいタイトルになってしまいましたが、総括するのはSINSEではありません。。。(SINSEIにはその知識も能力も無いです、、、``r(^^;)


先日「バンク五輪 女子FS トリプルアクセルと悔し涙Link 」のエントリー記事にTO.さんから頂いたコメントがとても興味深く濃い内容のものだったため、コメント欄で埋もれさせておくのがもったいなく、この記事でご紹介させていただいた上で当ブログのバンクーバー五輪におけるフィギュアスケート競技(男女)の総括とさせていただきます。


TO.さんスイマセン、もっとちゃんとした記事にするつもりだったのですが、今回はこんな形でお許しください。


↓↓↓以下よりTO.さんからのコメント↓↓↓
今回の女子の結果は、まことにISUが目論んだとおりになり、私の予想通りとなりました。



巷では、韓国が賄賂を使って・・・などというのもありますが、それは見当違いであり、IOCとISUの関係というか、(開催地の)オリンピックを盛り上げることを究極の目的としたISUの策が結実したものと思います。



IOCの希望として、オリンピックの華であるフィギュアスケートにおいて、開催地が数年前から盛り上がってくることは必須といえます。



前回トリノで言えば、
男子:(イタリアではないが欧州の)プル、ジュベール、ステファン、
女子:開催国のコストナー、(欧州の)スルツカヤ等
が開催前数年のワールドで上位を争い、期待を抱かせました。



これを可能にしたのがジャンプ偏重の採点です。この路線で新採点導入以降影を潜めていた欧米でない日本の荒川、安藤が台頭し、モロゾフの作戦も有り、結果的には荒川が漁夫の利を得ての勝利となりました。



今回のバンクーバーは、北米、特にフィギュアスケート好きのカナダですから、ロシェット、バトル、チャンを引き上げるというのが、数年をかけたISUの戦略であったと思います。これに向けた採点方法の変更を当時の状況に応じて整理しておきます。



①トリノ後初のワールドで、サーシャコーエンがFPで自滅しました。慌てたのが欧米主のISU。このままでは、ワールドチャンピオンまで日本に持っていかれる。これを回避するために即座にあみだしたのが、3-3を成功させたキミーを祭り上げること。3-3の入ったプログラムの選手のPCSを爆上げすることにより、日本のV2を阻止しました。しかし、この判断が安藤、浅田選手に大きな利点を与えてしまいました。(昨年までには何もなかったかのようにこの採点方は消えました)



②これにより次世代の安藤、浅田選手が優位となり、2007東京ワールドではダントツの1、2位で、このまま行けば、バンクーバーまで流れは変わらないことが想像に難くない状況でした。ロシェットが安藤、浅田選手に勝てるものは何か。Lz、Fのエッジの正確さ。そこで、エッジの厳しい判定を導入。また、安藤選手3Lz-3Lo、浅田選手3F-3Loは、他の選手のセカンド3Tに比べ点数が高い。これを潰すために回転数判定を厳しくする。セカンドの3Loは降りた足だけで踏み切るのでプリローテーション等を指摘材料として3Tよりも減点させやすいというものです。



③以上で、ロシェットは良いとしても、3強の高橋、ステファン、ジュベールを抑える方法は?



ここで登場したのが、GOE加点の大幅化。これだけでは見え見えなので、3A、4回転の点数アップを導入、しかし失敗の際の減点幅も大きくしました。



ここでジャンプのGOEの付け方はどうするか。本来良いジャンプとは軸が細くて高くて回りきって降りてくるもの。しかし、それだけではGOEの差は出ない。ということで、2種のジャンプ、走り高跳び方(浅田、安藤、鈴木選手、プル)、走り幅跳び方(チャン、バトル、ライサ、金、織田、中野選手)のうち、後者に利点のある入るスピーと降りた後の流れを評価に加えました。(この効果は、巻き足の中野さんのFやLzに以前では考えられない加点がついたことがあることでも明らか)



以上の②③の2点が、結果的に今回の結果を生みました。チャンはあの失敗だらけの演技で完璧なジョニーを押さえて5位ですよ。しっかり準備できてパーフェクトなら、優勝もありました。ロシェットも銀河の2人に僅差で迫って3位。忘れてならないのがこの2年でロシェ、チャンともにワールド表彰台に立って、バンクーバーへの期待を大きくアピールしたこと。ISUとしては、大成功です。



ここで前回の荒川さん並みの漁夫の利を得たのが、金選手。②③の恩恵を最も受けました。これは偶然ではなく、オーサー&ウィルソンというカナダの英雄に全て任せたところにあります。辣腕マネジャーの金選手の母の大いなる作戦勝ちというところでしょうか。



今回の日本女子で、浅田選手は本当に良くやりました。やったが故の涙が、本当に美しかった。この姿を見て、もう少し新採点のわかる人がコーチをすればもっと楽に臨めると思っていたところで、早速来期構想がでてきましたね。タラソワの(ロシアの)影響を残しつつの日本人コーチ、誰になるか考えるのも楽しいのですが、大いに賛成です。



安藤選手、もう少し我武者羅に挑んでもらいたかった。実力からすれば、十分ダブルメダルもあったのだから。



以上述べたごとくの話が現実に近いかと思います。その証拠に次回ソチの開催国有力者のタラソワやプルの意見を、ISUが前向きに取り入れようとしているところが、バンクーバーからソチへの素早いシフトを表しています。

↑↑↑以上↑↑↑



TO.さんどうもありがとうございました。



これを読んで前に(ちょっとうろ覚えですが)荒川さんがタラソワからモロゾフに映った理由を「新採点システムをちゃんと理解している人の元で教わりたかった」的は発言をしてことを思い出しました。(正確な言葉は忘れました)



確かにこの複雑怪奇な採点システム、毎年のようにマイナーチェンジを繰り返す中で、選手やコーチが採点システムの真意を理解しそしてそれに即して練習や競技に臨む、なかなか困難なことなのかもしれないですね。


でも考えてみたらこの新採点システムが導入されてからまだ2回のオリンピックしか経ていないんですよね?(そうですよね?)まだまだシステム自体も発展途上の中、思考錯誤を繰り返しているのでしょうね。



さて、今後ソチに向けてどのようにマイナーチェンジして行くのか、さっそく「中間点の導入」という報道も来ていますね。



浅田真央も「4回転」なんて報道も出ておりますが、(練習だけなのか本気なのかはちょっと分かりませんが)、いずれにしろタラソワ(ロシア)の影響を残しつつ、日本で優秀なジャンプコーチに師事できると、措置への展望も開けてきますね。



ではでは一旦失礼いたします。





   

— posted by SINSEI at 12:53 pm   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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