[村上春樹 スピーチ 全文 和訳]のキーワードで検索かけてもヒットしなかったのに、今検索かけてみたらぼちぼちで始めてきましたね。
ネットのブロガーの皆様が、原文から独自に訳された記事がアップされ始めたみたいです。こういう時ネットの力ってすごいなって思います。
いくつか自分の為の備忘記録として。
まずは原文。
池田信夫 blogにて「エルサレム・ポスト」からの引用という形で原文が紹介されております。
壁と卵- 池田信夫 blog
ただしエルサレム・ポストの原文はイスラエルに都合の悪い表現を一部省略してあるみたいです。ですから厳密にいうと全文ではありません。
以下、池田信夫 blogからの引用原文を独自に訳された方々のブログ
一斗缶 村上春樹エルサレム文学賞受賞スピーチ抄訳
(以下一部引用)
こんな風にぼくはエルサレムにやって来ました。小説家として、つまり――嘘の紡ぎ手としてです。
ただ小説家だけが嘘をつく訳ではありません――政治家もそうですし(大統領には申し訳ないけれど)――外交官もそうです。ですが、ほかの人たちと違ったところもあります。ぼくらの嘘は訴えられることがありません……むしろ誉められさえするのです。嘘が大きければ、その分誉められさえするのです。
びじうのログ:村上春樹 受賞スピーチの翻訳
(以下一部引用)
我々の嘘が他の人の嘘と異なるのは、我々の嘘が真実を導き出す助けになることです。真実全体を把握することは容易ではありませんから、我々はそれを一度、フィクションの領域に翻訳するのです。しかしそのためにはまず、我々自身の中の真実がどこにあるのかを把握しておかねばなりません。
本日、私は真実を話そうと思います。私が嘘紡ぎにいそしまない日は年に数日しかないのですが、今日はそのうちの一日ということです。
Kittens flewby me 村上春樹さんのイスラエル講演をハルキ風に和訳してみた
(以下一部引用)
この賞を受けるのかどうか、僕はガザでの戦闘のことで忠告を受けた。それで自分にこう問うた:イスラエルを訪れるのは適切なことか?それは一方の立場を支持することにはならないか?
僕はいくらか考え、来ることに決心した。僕も多くの小説家と同じように、人に言われたこととは反対に行動しやすい。自分の目で見て、手に触れたものしか信じないような小説家にとって、沈黙するよりは来てみること、来て話すことのほうが自然なことなのだ。
そして僕は、立ちはだかる壁とそれにぶつかって割れる卵となら、その壁がどれほど正当でまた卵がどんなに誤っていようとも、卵の側に立つ。
壁と卵
(以下一部引用)
なぜ?それは、僕たちはみんな卵だからだ。壊れやすい殻の中に入った個性を持った魂だからだ。(さらに引用させていただきます)
みんな、それぞれ高い壁につきあたっている。高い壁というのは、僕たちが個人としては、「自分には合わないよな」と思うようなことを強制するシステムのことだ。
僕が小説を書く目的はひとつしかない。それは、それぞれの人に独特の崇高さを描き出すことだ。独特なものを満足させ、そして、システムが僕たちを搦め手にとっていくことを防ぐ。だから、僕は人生の、愛の物語を書く。人を笑わせたり泣かせたりするために。
僕たちはみんな人間で、個人で、壊れやすい卵だ。壁に対しては希望を持っていない。高くて、暗くて、冷たすぎる。壁と戦うためには、暖かさ、強さのために、魂を団結させないといけない。システムにコントロールさせたり、システムに僕たちを創造させたりしちゃいけない。システムを創造したのが僕たちだからだ。
僕はイスラエルのみなさんが本を読んでくれたことに感謝している。なにか意味のあるものを共有できることを願っている。みなさんこそが、僕がここにいる一番の理由だから。
最後にエルサレム・ポストで省略された部分についても訳されているブログもありましたので、リンクを貼っておきます。これでほぼ全文だと思われます。
卵と壁 - Les vacances de Monsieur Keitaro
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こちらを読むと村上春樹氏が実際にはかなり踏み込んだところまで話していたんだな、ということが良く解ります。是非ご一読ください。
(以下 2/19 追記)
Haaretz - Israel Newsのサイトに全文の原稿が載っているようですね。若干のアドリブは除いておおむねこの原稿の通りにスピーチされたのではないでしょうか。
Always on the side of the egg - Haaretz - Israel News
さっそく翻訳されている方がいらっしゃいます。
びじうのログ:びじうのログ:村上春樹 受賞スピーチの翻訳
これを読んでみますと、想像以上に長いスピーチだったんだなって思います。ご自身の父の死についても触れられておりますね。テレビニュースで取り上げられた箇所ってほんのわずかな一部分なんだなって思います。まぁ時間的に制約があるからしょうがないんだけれど、どこを取り上げられるかによって印象って変わってくるから恐いです。
やはりこういったスピーチは全文にこだわりたいですね。
(追記終わり)
関連ニュースサイト:asahi.com(朝日新聞社)
エルサレム賞に村上春樹さん 「壁」の国がたたえる自由
関連自ブログ記事
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オバマ米国新大統領に期待したいこと
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